美容・審美歯科

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審美補綴、ホワイトニング治療の流れ

審美歯科治療において重要な要素は歯だけではありません。歯肉、唇、顔面、性別、顎骨、かみ合わせ、年齢などの総合的なバランスがとても重要shinbi-haikeiです。

審美歯科ただ見た目だけを重視したエステティックな漂白(ホワイトニング)や審美性のみを優先した修復治療、というものではないと考えています。当院では1本の歯においても全体のバランス、そして予後を十分考慮して治療計画をご提案しています。なぜなら、外から見える部分の見た目だけを整えることだけに主眼を置くものは、多くの場合本来の健康な歯のバランスを無意味に浸襲することになるからです。

その治療が、今現在も、将来も、一生涯長くお口の健康を維持するために機能するものでなければ、一時的に見た目だけを追求することは、『美しく健康に』、という見地からは本末転倒であると思います。

美しさの影にはこうした大変地味でコツコツと積み重ねていく作業があるのです。

当院ではプロビジョナル(精密な仮歯)やスタデイ模型(模型上でのシミュレーション)を作製し、色や細かい咬合の検証をしていき、状態が安定した時点で、完成品を装着します。

現在は多種多様なかぶせものや、ホワイトニング法が開発されています。綿密な打ち合わせをして一番良いと思われるものを患者さんと一緒に選んでいきます。きっと満足する笑顔も一緒に手に入れて頂けることでしょう。

(※ラミネートべニア(歯の表面を削って薄い人工歯を被せる、いわばつけづめのようなもの)は天然の歯の表面を削らなけらばならないため、これまでお話してきました理由により当院では行っておりません。希望される方がいらしても、その患者さんの将来を考えますと、どうしてもおすすめすることはできません。)

ホワイトニング例

ご自宅で専用キットを使用し、手軽に行う漂白をホームブリーチといいます。寝ている間に薬剤を浸透させて歯を白くする方法です。

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ホワイトニングの種類には大きく分けてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの二つがありますが、当院では私見ですが以下の理由により、ホームホワイトニングを採用しています。
▲特殊機械を使用して行うオフィスホワイトニングは薬剤濃度が高く歯への負担が大きい。

  • しみるような痛みを感じやすい
  • 後戻りが早い
  • 歯ぐきとの境目を白くしずらい
  • 不自然な白さになりやすい

ホームホワイトニングは低い濃度の薬剤を使用、負担をかけにくくソフトに浸透させていくため時間は多少かかってもオフィスホワイトニングに比べ、以下のような利点があります。

  • 使用感がソフトで痛みがでにくい
  • 後戻りしずらい
  • 歯全体をまんべんなく自然な感じに白くできる

審美補綴例

神経が無い歯は変色したり、破砕しやすくなってしまいます。審美性・形態を美しく整え、本来の機能を回復させるさまざまな治療法・かぶせものがあります。

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上の写真真ん中の前歯(向って左)から奥にかけての3本がオールセラミックです。(わかりますか?)従来のセラミックス材にも、内面には金属が使用されています。専門家でなければ見た目にはわかりずらいかもしれませんが、光を当たると完全な透過性はないため天然歯と比較して色調が暗くなる場合がありました。しかし、近年歯科に応用されている最新ジルコニアセラミック(金属に匹敵する強度を持つ酸化ジルコニウム)による審美修復は、その高い生体親和性などから大変優れたセラミック材として欧米からそして日本まで広く普及しています。

その優れた特徴とは

  • 金属アレルギー※の原因となる物質がいっさい使用されておらず、歯の土台(コア)に至るまですべて文字通りのオールセラミック

ceramic-light2photo※一般的ないわゆる銀歯やブリッジに使用されている金属は長期使用の間に人体に溶け込み、有害な作用をおこすことがある。金属イオンのデメリットとしてもうひとつ、歯肉が退縮し歯ぐきとの境目が黒ずんだり、歯肉自体が着色してしまうことがある

  • 優れた耐久性と耐食性に金属と同等の高い強度をもつ
  • 特殊な結晶構造なので微小な亀裂(マイクロクラック)が生じても、ジルコニア 自身が修復※することが出来る(セルフヒーリング効果)。※酸化ジルコニウム結晶が変化し亀裂を閉鎖、それ以上亀裂が広がることを抑制する働きをする
  • 限りなく天然歯に近い自然な光沢、白さをあわせもつ高い審美性

などがあげられます。

1歯だけでなく、従来の歯科素材では強度の面で不可能といわれていた複数歯ブリッジにも応用が可能になりました。

当たり前ですが、脆弱な土台の上に堅牢な建物は支えられませんから、すべてのリスクファクター(危険因子・不安要因)を出来うる限りすべて取り除くこと、つまり基礎工事(基本的な虫歯治療、神経の治療、歯周病治療)をしっかりと行い、精密な支台形成(土台を削り整えること)、精巧な型採り、そして歯科技工士のミクロン単位まで計算された緻密さと芸術的なまでにセンスを兼ね備えた完成品を作製する技能、それらすべての力があわさって生まれるものです。

ですから、当院では見た目の美しさとともに「機能美」を再生することが根源的な審美治療であると考えています。

建造物でも土台(基礎)が一番重要であるように、審美治療の成功の前に先んじて、5年後10年後の長期耐久性を維持するための確実な基礎工事(そして完成後のメインテナンス)が大切です。

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